音の王国 3
ヤマグチは皿洗いのバイト先で出会った男で
同じ歳だったし 俺の興味の中心である
サブカルチャー全般に詳しいので
出会ってすぐに仲良くなった奴。
昨日 深酒気味だったので
まだ眠りたそうだったが
今さっき発見したトンネルのことを話すと
意外なことに「ああ 俺、そこ知ってる」と軽く言う。
そういえば彼は15歳まで
この街に住んでいたんだった。
昨日 そんな話をちらりとしていた。
何でもあのトンネルを通り抜けると
猫の額のような1キロ四方ほどの平地がポツンとあって
そこには炭坑の入り口と小さな集落があったらしい。
10年程前、大きな落盤事故が起こり沢山の作業員が死に
そのまま閉山、周りを完全に山に囲まれた
トンネルでしか行けない不便な場所だったので
当然住む人もいなくなり トンネルも塞がれ
今では誰も近づかなくなった所なんだそう。
まさか、、、ヤマグチ、、、 トンネルを抜けて
その廃墟に行ったことないよね?
おそるおそる訊いてみると。
「それが 、、、あるんだよ」
(つづく)



ReguReguが最近作らせて貰ったポスター



同じ歳だったし 俺の興味の中心である
サブカルチャー全般に詳しいので
出会ってすぐに仲良くなった奴。
昨日 深酒気味だったので
まだ眠りたそうだったが
今さっき発見したトンネルのことを話すと
意外なことに「ああ 俺、そこ知ってる」と軽く言う。
そういえば彼は15歳まで
この街に住んでいたんだった。
昨日 そんな話をちらりとしていた。
何でもあのトンネルを通り抜けると
猫の額のような1キロ四方ほどの平地がポツンとあって
そこには炭坑の入り口と小さな集落があったらしい。
10年程前、大きな落盤事故が起こり沢山の作業員が死に
そのまま閉山、周りを完全に山に囲まれた
トンネルでしか行けない不便な場所だったので
当然住む人もいなくなり トンネルも塞がれ
今では誰も近づかなくなった所なんだそう。
まさか、、、ヤマグチ、、、 トンネルを抜けて
その廃墟に行ったことないよね?
おそるおそる訊いてみると。
「それが 、、、あるんだよ」
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