早朝、カヨさんが がばっと起きあがり
いきなり寝室から出て行った。
どうしたの?と声をかけても返事が無い。
トイレにでもいったのかなと思ってたら
ピアノのある部屋から
何だかワクワクしてくるような
楽しい曲が聴こえてきた。
ここ数日、主人公の女の子が
恋をした瞬間に流れる曲が出来ずに
彼女は随分悩んでいたのだけど
どうやら夢の中で完成させたらしい。
「むねのことり」は今迄の作品同様
台詞の一切無い無声映画。
それは言葉が無い方が
作品の中に融けている想いが
観た人にきちんと伝わるって
信じてるから。

「むねのことり」より
残す所 あと1週間。
天国から地獄まで
真っすぐに貫くような作品を作りたい。