12月29日
年末だからか、
人形が完成して嬉しいからなのか、
朝から酒を吞みたい気分。
そして、酒が吞みたくなると
山谷の酒場「大林」を思い出す。
この間、東京に行った時も
少しだけ寄れたんだけど
本当に至福の時間だった。
きりりとした空間と店主の気配りで
安物の酒と なんてことない肴が
とんでもない高級品に変わる。
長い間呑み屋をやっていたけど
自分の求めていたものが
大林には全部あった。
あそこでおきる出来事って
店主に魔法をかけられてるみたい。
自分があそこで酔う感じを
私のお客さんにも味わって貰いたかったんだと
店を閉めた今頃になって気付いた。

大林に行きたい。
あそこで大好きな人と
静かに吞みたい。
さて、俺はあと何回
大林で吞めるんだろうか?
ああ、考えると やりきれなくなる。