気持ちのいい坂を登っていたら、
空き地に忘れな草が群生していた。
土曜日は、今月二度目の小樽。
巖谷國士さんのお話を文学館で。
生涯忘れることが無い至福の時。
矢川澄子さんのエピソードの時は、
隣でカヨさんが泣いてた。
僕らの骨には、隙間があって、
巖谷さんは時間をひっくり返し、
其処に光をあててくれる。
その言葉全てが、血に。
二時間で何年分もの経験。
昨日は大切な友人の命日。
朝から強い疲労感で、
イベントにも行けずに、
一日中、横になっていた。
これでもかと咲きまくる、
薄紫色の花を思い出してた。
俺を忘れるなよと笑ってた。

○「澁澤龍彦とは誰か」
2018年5月26日
講師:巖谷國士
@小樽文学館