5月27日


訃報を伝えられた時、
頭が真っ白になった。
私の様子が変なのに気付いた
カヨさんにも、夜中になるまで
「何でも無い。」としか
言えなかった。

彼が不在になってから、
新譜が出て、PVが3つ作られ
ちゃんとDVD化され、
kocoronoのアナログ盤が出て、
トリビュート盤が4枚も作られ、
豪華な写真集が発行され、
そして一周忌の今日、
公私共に彼を最も理解していたと思う、
椎名宗之氏の手による貴重なインタビュー集
『bloodthirsty butchers 
Rooftop Anthology 1999~2014』が
発行されるという
前代未聞の連続爆破騒ぎがおきている。

札幌3大パンクバンドと呼ばれる
イースタンユース、怒髪天という
同期の怪物軍団の中では
ブッチャーズのアルバムセールスは
多分一番低いだろうけど
いつだって周りのリスペクト度は
先頭を走ってたもんな。

彼の死を知った時、
彼と付き合いのあった
沢山の人が心から悔しがった。
ジャイアンのような
理不尽な暴力が有名だけど、
誰にも負けない、努力と感性の人。
何があっても、やっぱり芸術とは
こういうことなのだと、
変化し続ける新譜が出る度に、
尊敬せずにはいられなかった存在が、
25年間振り返る事無く
全速前進を続けていた驚異のバンドが、
イキナリ消えてしまったことを悲しんだ。

キングレコードもクラウンレコードも
セクレタトレイズもロフトブックスも、
決して確実な売り上げを見込んでの
安易な便乗商法ではなく、
無茶は承知、赤字覚悟の決断のはず。
何といってもブッチャーズは
巷に溢れてる音楽よりずっと難しい。
そして、吉村秀樹はもっと難しい。

ブッチャーズの詩を簡単に覚えて、
ソラで歌える人なんてありえない。
吉村秀樹のリリックは意味不明の場所が多いし、
更に複雑怪奇な彼等の演奏の完コピは絶対不可能。
でも、そんなやっかいなバンドの、
破天荒なボーカリストの死が、
沢山の音楽業界の人達、アーティスト達の
生き方を確実に変えた。

さあ、普段は商業主義の世界で戦ってる、
ちゃんとした会社の人達が腹を括って、
今、懸命に何をやっているのか判るかな?
その答えは残された13枚のアルバムの中にあり、
ヒントはインタビュー集に隠されている。

訃報を伝えられた時、頭が真っ白になった。
まるで天地がひっくりかえったみたいに。
1年たってやっと事態が吞みこめてきた。
そんで、やっぱり皆と同じように思う。
ブッチャーズの音楽は
ちゃんと後世に残さなきゃないかん。
あの轟音は特別なんだ。

この本、アルバムと同様に
とっても大事だわ。




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「まぁ、お利口さんにはしないっていう感じ、あとは斬新であること。」 吉村秀樹

                  





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